ひろいの徒然ブログ

アパレル生産管理自営の日々や子育て

【うちの服の販売・製造の考え方(比較アリ)】お仕事の徒然

おはこん失礼、ひろいです

今回は自分の商品を初めて作ってみて、その売り方・つくり方をどう考えていて

なんでこの方法をとっているのか

今後変更することもあると思うので自分の備忘録とともに、現状の想いを書いておくことにします。

似たような立場の人の参考になったり、違った立場の人なら こう考えるんじゃないか

なども書いておくのでご参考になれば幸いです。

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まずうちの商品の売り方・管理・つくり方

・在庫をもつ

・小ロットで生産する

・販売は消費者へ直接

・ネットと店舗を両方対応

・工場である

となってます。

 

ここで先にABにわけて他社の大枠の方法を説明入れます。

A大きなメーカーさんであれば

・在庫をもつ

・大ロットで生産する

・販売は消費者へ直接

・他ブランドや店舗とのコラボ等

・ネットと実店舗対応

B中規模・小規模であれば

・在庫は基本持たない(自社店舗用だけ)

・受注生産

・販売は卸メイン(店舗があれば消費者直接もあり)

・ネットと実店舗対応少々

※店舗がない場合は在庫は一切持たないも多いです

 

ざっくりですし例外も沢山ありますが、この形は多いです。

 

先に上記2つのメリット・デメリットを簡単に(あくまで簡単にです)言いますと

Aは

・在庫をもつ⇒消費者さんが欲しいタイミングで直ぐ買える が 売れ残りリスク

・大ロット生産⇒生産コストが落としやすい が 上記同様売れ残りリスク

・販売が消費者直⇒利益率が高い が まとまって売れづらい(卸は纏まる)

・コラボなど⇒知名度のUPやロイヤリティ が 場合によってはイメージを崩す

・ネットと実店舗⇒自社で売れの流れが管理できる が 販売員などが必要

Bは

・在庫は基本持たない⇒リスクが少ない(売れ残りがない)が ヒットした場合売り逃しがある

・受注生産⇒基本的に店舗さんへ全量納めるのでリスク少ない が 受注つかないと経費倒れ

・販売は卸⇒自分たちで販売しないので手離れが良い が 利率が悪い

・ネットと実店舗対応少々⇒経費が少なく 利率が高い が 大きく売れることは少ない

 

 

で、ここからが弊社のやり方になります。

うちのやり方のメリットデメリット

・在庫をもつ 

メリット⇒欲しい人にすぐ届けることができる。

デメリット⇒売れ残り


・小ロットで生産する

メリット⇒最低限の在庫で抑えられる

デメリット⇒加工費などが高い


・販売は消費者へ直接

メリット⇒原価率高めでも利益が残せる

デメリット⇒まとまって売れない


・ネットと店舗(予約制)を両方対応

メリット⇒試着対応が出来る。遠方でもネットなら対応できる。無理して毎日OPENしないでいい

デメリット⇒一見さんが獲得しづらい


・工場である

メリット⇒数に関係なく作れる。やり取りがスムーズに作れる

デメリット⇒工場ブランドでしょ のイメージがある 工場なので自分の商品より依頼主のメーカーさん優先

 

 

ここからは余談ですが

展示会や受注会をしないのは、工場の管理をしなければならないことや

そこまでオリジナルに現時点で資金も注ぎ込めないからです。店舗を予約制にしているのも理由は工場の管理に影響が出る場合は対応できないから。です。
この問題点はあくまで自身が結果を出せて 人を雇って解決できればクリアになることだと思ってます。

あくまで立ち位置は工場です。そこが非常によろしくない仕事の受け方もせざるを得ないところをオリジナルがゆくゆくは助けていけたらという考えです。

数量も少量で作れます。ですがこういう思いから閑散期に製造をしていますが、最低現場でかかるコストは縫う子や下請けさんを値切らずに。変な閑散期対応させずにやってますので安くできるわけではありません。

※かといっておかしな時間計算で合わない工賃は払いません

 

そして在庫を持つ意味は、ほかにもあって。受注生産っていうのはリスクは減ります

ですが、工場にしたら同時期に生産が固まる しかも 数が予定数いくとは約束されてない。だから納期遅れの原因になります。これはぜったい。

そういう予定をくめない時期のリスク軽減にも在庫をもつって意味はあると思ってます。

 

工場から小さく発信するブランド

こういうやり方がもし展開を広げることができれば

将来の工場のあり方に一石を投じることができたなら

その思いだけでまずは継続します。

 

参考に少しでもなれば幸い。

ではまた。