はい、おはこん失礼。ひろいです。
ハトビーム!!!
はい。ハトよめリスペクトです。
さて本日はお題
【どうしても言いたい】
をはてなさんよりいただきましたので、アパレルの生産現場からどうしても言いたいことを書きます。
気分は上の添付の画像みたいな感じで吐き出します。
どうしても言いたいこと
【ムダが多すぎいッッッ 無駄無駄無駄ッッッ】
ということです。どのくらいのムダがあるのかを知ってもらい 服に対して愛着を持って頂ければとおもいブログ化します。
まず、アパレルの流れとして
・川上(糸や繊維など原料の部分)
・川中(生地やアパレルメーカー 縫製工場など)
・川下(小売など)
が大枠として存在します。
このどこでもムダが生じます。各々で代表的なものを記載します
・川上の無駄
仮に糸や生地を、メーカーや商社が発注するとします。そこに最低ロットというコスト面や工場の可動面から見る 発注するには最低このmから のようなものが存在します。
仮に 3000mが最低ロット(かつワンロット)としましょう
3000m使い切れない場合は残る
3000m以上必要になると あと500m必要としても3000m発注になる(結果あまる)
こんな感じです。
・川中の無駄
ここ一番無駄多いので数例出します。
メーカーの例
シャツ50着作るとします。メーカーは受注をとり30着しか受注取れませんでした。工場に30着で縫製を依頼すると工賃がUPします。そうすると上代が変わるので20着は在庫になりますが50着生産します。
ここで20着が売れればいいですが、残れば無駄です。
工場の例
工場はやたら生地が余ってきます。理由は生地の最低ロットです。上の例をもとにシャツ50着作るために生地が70m必要だとします。けど生地は1巻き50m巻きです。残りもつくり切るかというと、商品が過剰在庫になるので必要ないと言われます。
30m余ります。最終捨てられます、無駄です。
問屋というものもこの川中に位置します。在庫を積んで小売店が欲しい必要数で販売するお仕事です。当然予測で在庫を置くので売り切れることは稀です。なので無駄になります。
・川下の無駄
小売店さんの例
店舗なのでどうしても在庫として仕入れるわけで、売れなければ残ります。
セールなどでも売れなければ廃棄されます。無駄です。
と、3つのククリでのムダを書きました。番外編で
検査基準の細かさ
あわせて個人的に思っていることですが、アパレルのクオリティに対する検査というものは各ブランドによって基準はまちまちなのですが
これがまた異常な基準というか、服を買う人が気にするかそれ?ていうレベルのものが多いです。メーカーによっては検査機関を設けているところもあります
【どうでもよくないか検査代表例】
・同商品での色のブレ(生地や製品染での微妙な誤差でアウト)
・糸の混入(点のように生地の中に素材の違う糸や 色の違う糸が織り込まれている時点でアウト)
・サイズの誤差(許容5mm 丈が5mm以上短いまたは長いとアウト)
この程度でも検査機関で引っかかると 納品すらさせてもらえないことが少なからずあります。僕も経験あります。メーカーに不良だと返されてきたものを見て『え?どこが悪いの?』と感じるので、消費者さんはまず気にしないレベルです。
その服たちはアウトレットに流れるか ブランドイメージを守るため廃棄されるかとなります。
くっそ無駄です。
いま日本では大きいところでアーバンリサーチさんあたりが不良在庫をアップデートして再販売するブランドを立ち上げたりしています。
小売から始まり 川中 川下もムダを省いていってほしい。生産数を減らすとコストがかかるのもわかりますが、多く作りすぎるより必要数でコストUPのほうが僕個人は良いと思います。
そして『環境問題に取り組んでいます』といっているメーカーや商社さんが、平気で使えるものを廃棄している現実。滑稽なものです。
検査にしても、着れないものでもない限りは 納品すらできないという現状が一つでもなくなって欲しい。
こういったファッション業界のムダも
僕ら縫製の現場は リメイクや余った生地の再利用という方法で貢献できればと考えています。
いずれ作るオリジナルブランドではそうあろうと決めています。
ではまた。