ひろいの徒然ブログ

アパレル生産管理自営の日々や子育て

【工場がよく使う運送屋さん 出荷のあれこれ】※関西の裏ワザあり

おはこん失礼、ひろいです。

今回は縫製する商品たちがどのように出荷されていくのか

意外と知られていない出荷方法や出荷できる業者さんを一部ご紹介。

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基本の流れとして

服が出来上がるまでには 

生地や材料が届いて、パターン・仕様書・サンプルを確認し、そこから裁断をします。

裁断後は芯を貼るべき場所に芯を貼り、縫製を開始。縫いあがりや縫い途中でボタンホールやドットボタンなどの いわゆるまとめ加工をいれて 縫製は終了します。

※ざっくりです。細かくはもう何工程かあります。

 

縫製が終わって出荷となりますと

その前に検品・検針があり、問題なければ出荷していくわけですが

アパレルは出荷方法が2パターンあります。今回は工場からの出荷方法です。

A.通常のダンボールにいれて出荷する箱詰め

B.ハンガーにかけたまま出荷する ハンガー便

最後 番外編

 

大まかにこの3つです。

これもかなり種類がありますのでオススメの運送屋さんを用途別に書いておきます。

※今回掲載してない運送屋さんも多数ありますが、どなたでも利用しやすいところに重点置いてます。あと現場さんにおすすめしたい順位順に書いてます

 

A.通常のダンボールにいれて出荷する箱詰め

1.佐川急便

おすすめポイントは荷物のサイズ制限に困らないということ!

工場では出荷時の運賃が結構ダメージを喰らいます。謎にメーカーさんは運賃別途をきらう傾向にありますので、運賃も込にしてほしいとなる場合が多いです。ヤマトさんだけだと3箱になるところを佐川さんだと2箱になる場合も多いです。

クロネコさんだと160サイズまでしか持って帰って貰えないので、大きな荷物が多くなる工場さんは佐川急便とは契約しておくことをおすすめします。

※260サイズまではうちでも見積貰ってます

2.クロネコヤマトヤマト運輸

おすすめポイントは時間指定 と 営業所の多さ 集荷時間

佐川さんと比べて大きな荷物は弱いイメージですが(クロネコヤマト意外にヤマト便があり、そちらは少し大きなもの運べますが1辺が160cmまでの制約あり)なにより有難いのが時間指定を値段かわらず受けてもらえるところ。

もちろん地域によって対応不可能な場合は教えてもらえます。

あとは営業所が多いので、急ぎの場合は営業所止めを使えば、早めに受け取りやすい。

集荷の時間も持込時間が佐川さんよりすこし遅めです。そこもありがたい

 

以下は順不同です。

※関西で僕の事務所基準なので地域がかわると条件変わりそうなので、できるだけ多くの運送屋さんと交渉してみることをおすすめします

福山通運 西濃運輸 ゆうパック このあたりはメーカーさんがあまり喜ばれません…理由は到着時間です。

 

B.ハンガーにかけたまま出荷するハンガー便

※ハンガー便はどこもエリア制限があります

1.佐川急便

おすすめポイントはハンガー便意外に 数枚だけで送れるファッションパックがあること

うちではもっぱら佐川さんをつかう理由が上にあげたファッションパックというハンガー専用の袋を常備されているところです。サンプルの出荷時や極小ロットの際にかなり役立ちます。トラックは当然専用のものが手配されますが、トラック自体が大きいので集荷や配達エリア内であっても道路が細過ぎる場合などは集荷にこれない場所があります。ファッションパックは通常便で運んでくれるので楽です。

通常便との併用で運賃交渉に役立ちますので1番目。ただ店舗直納品が多い場合は次の2件がおすすめになります

 

2.アクロストランスポート 浪速運送

ハンガー納品のみの工場さんならこちらの2社がおすすめです。

アパレル特化に近いのでハンガー便に関しては安定感は佐川さん以上です。物流やメーカーさん納品から店舗納品代行まで慣れがあるので頼れます。

うちでは滅多にお願いしてないですが、アパレルメインの工場さんはどちらかは契約されているところが多いです。

※こちらも営業所の関係上 集荷・配送できないエリアがあります。

 

と、通常ならこれらがおすすめなのです。細かい解説や条件は契約者や条件によって変わりますし、運送屋さんも運ぶ以外のサービスも提供されています。

あくまで僕の主観のおすすめですので、実際は確認して相性の良いところを選んでください。

さて、

番外編ということで緊急時の配送方法について記載します。

あくまで緊急時です。最後に裏ワザ書いてあります。

番外編 緊急時

どうしても展示会当日にしか縫製がUPしない。持ち込まないと間に合わないけれど、移動できる余裕がない。そんな時の手段です。

本来は高額なので使いたくないのがみなさん一致の意見だと思いますが、そうも言ってられないときに

 

1.赤帽さん

個人のドライバーさんのチャーター便です。基本離島等以外はどこへでも何時でも集荷に来て配達に向かってくれます。

当然車で移動がメインなので時間はかかりますが、深夜だろうと出発してくれます。

大きなものでも軽トラックで運べるものであれば対応OKとなっています。

 

2.バイク便各社

1と基本同じなのですが、荷物の大きさに制限があります。小さいもの(バイクの後ろの箱に入るもの)限定です。

アパレルだとちょっとした資材や、サンプル程度はこちらのほうが早いので、緊急時はよく使われているように思います。

 

3.裏ワザ ヤマトグローバル(豊中)の飛行機便

これは裏技です。ですが1と2と比較すると

・何時でもOKなわけではないが深夜まで受け取り出荷してくれます。飛行機が荷物積み込むまでならぎりぎりですが 基本は25時となっています。その日のうちに出荷して着荷します…

・到着時間が23区なら 午後1時から2時くらいで着けることが可能

・運賃がそんなに高くない。荷物サイズによりますが1.2とくらべて10分の1です。

 

ただし持込限定です。これは関西県の工場さん向きの裏技ですが、基本は使用しないです。現場サイドのミスでどうしても出荷時間に間に合わない場合で、遅い時間になら商品がUPする場合はこの方法が痛手が少なく済みます。

なのであえて記載しました。弱点は飛行機のターミナルがある場所限定なことです。

 

 

いかがでしょうか。少しでも役に立つ情報であればこれ幸いです。

ファッション関係でとくに工場や現場にちかい分野での起業を考えておられる方は参考にしてみてください。

 

ではまた。