ひろいの徒然ブログ

アパレル生産管理自営の日々や子育て

【商売の基本 お金のはなし】お仕事の徒然

おはこん失礼。ひろいです。

まさかと思うことがわりとある世界なのでアパレル業界に限らないですが

最低限知っていて欲しいことを短いですが書き残します

これから仕事を始められる自営業の方などは特にお気をつけいただきたい

お金の話。

f:id:hiro-itoshouten:20190221191016j:plain

ちょこちょこTwitterで話してたのですが、わりとまだまだある問題なようでしたのでブログに書き残します。何年かあとに

「こんな記事に書いてるような会社ねえよ!意味ねえブログだな!」

て言われたらとても嬉しい。

 

これから書く事は普通の人から見たら 至極当たり前の内容でもあります。そうでない人・会社があることを知ってください。あくまで会社と会社のお取引の内容です。先に書いておきますが法律の専門家ではないので、間違いはご指摘あれば修正しますし、詳しいことは避けて書きます。では下記大きく2つ書きます。

 

①支払いの条件

取引をスタートする際に一番最初に決めること(であるべきこと)です。

現金引換・現金支払いの支払いサイトあり・手形支払い

等があります。

・現金引換(前払いの場合もあり)

これは僕ですと、縫製依頼を受けたものを出荷して問題なければ即支払いいただく方法です。この方法を取引開始から永続的に行うことは希です。ですが取引開始時などの会社感の信用が構築されていない場合などはあえてこの支払い方法を要求させていただくことがあります。

つまり暗にまだお金の面で貴社を信用していません

と伝えている状態です。この条件を言われた場合は 当たり前と捉えて信用獲得までしっかり継続商売していきましょう(取り組みたい相手であれば)

・現金払い(支払いサイトあり)

これが加工業は多いはずです。簡単に言いますとサイトは期間です。現金での銀行振込などの支払い方法で決められた期日までに、期間内の仕事分の費用をお支払いいただく方法です。毎回支払う手間も(場合によっては手数料も)省けますね。わかりにくいので例をだすと

【月末締め 翌月末支払い】これがわかりやすいです。

3月末締めは1日から31日までの納入した分の金額を纏めて請求書を作成(社判が必要ですよ、当たり前ですけど)4月の頭に先方さんである請求先に請求書を送り4月の末にお支払いしてもらう

ということです。つまり3月1日~31日、4月1日~30日 の最長60日間仕事の現金化はされないということです。この間に会社倒産とかしたら下手したら支払いされなくなります。怖いですね。なので信用ないなら前払いなども視野に入れましょうね。

・手形(約束手形)払い

これ最近僕は受けてないので、まだあるんですかレベルなんですが。

手形というこの期日にお支払いしますよ、という紙切れでの支払いの約束事をするものです。〇〇日の約束手形などと言われますね。

よく使うのは(正社員時代の記憶ですので古いですが)大手さん、商社さん。が多いです。これは手形という紙切れを約束の期日が過ぎれば銀行へ持っていけば現金化されるものです。90日とかもあります。ちなみに約束の期日前に持って行っても現金化はされます、が、割り引かれます(イミがワカラナイ)。

基本的に現金支払いよりサイトが長いことが殆どで、簡単に言うとお客さん側が「商品をお金に変えるのに時間かかるからそれまで支払い待ってよ。支払うからさ」という約束の証拠みたいなもんです。上からに見えますねえ…。

正直…なんでおたくの先のお金のことまでこっちが考えて支払い待たないとあかんねん。と、僕は思うので絶対にお断りする支払い方法です。まだあんのかな?

・おまけ  歩引き(協力費・協賛費と言われる場合もある)

これは禁止されたはずですが、手を変え品を変えでやってるとこあるかもしれません。

なにかというと請求金額から一定の割合を引いてお支払いします

ということです。理由は支払いにかかる経費分だとか、会社発展の為の協力費(募金かよ)など様々言われますが、実際意味不明の悪しき日本の慣習ではないでしょうか。

これを支払条件に見つけたら、取引しないほうがいいと個人的に思うレベルで嫌いです。もしかしたら法に触れる場合もあるかもなので、専門家に相談してください。

 

これら4つだけ上げましたが、すべて取引前に契約書なり確認なりは必ずしておくことですので、お忘れなく。この条件が合わないから取引しないということもあたりまえにあります。

 

 

②注意すべきこと

ここからは上記の条件から外れたことをしてくる人がいます。その実例と注意点。

上記条件は決め事です、ルールです。しかもお金の決め事は商売の根幹ですのでいくら人がよかろうがコレを違えたら仕事はできません。

僕は昔から一貫して教わってきたのが、仕入先・現場への支払いは私財売ってでも絶対に遅らせることはするな ということがあります。これ大事なことで、守らないとその仕入先は仕事してくれないだけでなく業界で噂流れますので。そしたら業界で仕事できなくなります。それくらい支払いの遅延は問題です。

 

・遅延

上にも書きましたが、絶対にしてはいけません。ですが事故が起きることもあります。

万が一。どうしようもなくて期日に支払いができない場合があったとします。その場合は最低限これだけはやりましょう。それでもダメだと言われたらなんとかしましょう。

aまずは極力早く事前に支払いができない旨を連絡し謝罪

b具体的に支払いができる日を伝える

cそれを書面にして渡す

そして2回目はないと思いましょう。繰り返してしまう人は商売向いてません。社員でやり直しましょう。繰り返すということは借りる先もないということです。つまり社会的に信用もないってことです。

借金は良い借金と悪い借金があります。ネット上のばかな借金自慢してる人の話は間に受けないでください。借金は借りてるもので返すものです。返せてない人は破産してどうぞなのです。

いい借金は返すことで信用が積み重なるものです(融資とかです)。ですがこれも銀行の商売なので必要ないものは受けないでいいです。うまくいってるとか期待できる企業には無利息でも融資がきますし、投資してくれる方も出てくると思います。事業を大きくする際はどうしても必要な場合も当然ありますので。

 

・チョウハ(ごめんなさい、漢字の変換がわからなかったのでカタカナです)

これは簡単に説明すると先ほどの締め払いに関わりますが【月末締め 翌月末払い】だとします。

3月25日に納品したのに伝票を4月1日にして欲しい

とか言うことです。ありえないのが基本です。アリエナイ です。

どうしても可能性を考えるなら 商品の出荷が末日で、商品の着荷が月初の場合くらいで且つ自分が納期遅れしてる場合です。がこれも本来ダメです。

これを伝えてくる理由としては ざっくり言うと支払いを送らせたいからです。

先方の事情は当然わかります。先方の先のお客様が仮に25日締めだとしたら、先方は翌月に支払いを回されてしまいますよね。その資金が入ってくるのに合わせたいということです。

はっきり言います「しらんがな」です。

それなら納期の設定を変えてくださいとなりますし、ほかのお客様で末までの商品をしっかり支払ってくれるところの仕事を優先します。当たり前ですよね。

 

・振込手数料

これは細かいことは専門家に聞いてもらうほうが情報は正確なので、気になったら顧問さんや、知ってる方に聞いてみてください。

根本的に支払いをする際に銀行さんで発生する振込手数料は、支払う側が負担します。これを振込み時に差し引いて振り込む方が意外にいらっしゃいます。

10000円振り込むところ手数料500円ひかれるから9500円で振り込むということです。

この手数料を加工業(縫製だけや裁断だけ仕上げだけなど)へ振込する際には差し引くと法的に問題になる場合があります。

事前に取り決めや書面を交わしているなら別なこともありますが、基本アウトです。

普通に行っている会社さんは一度確認してみてください。

 

 

と、簡単で恐縮ですがまとめました。ここで書いたのは基本の基本です。そんなもん知ってるわの内容でしたら安心です。知らなかった…ならぜひ覚えておいてください。

余談ですが会社の信用情報を調査してくれる機関も公的・民間ともにあります。用心深く進めたい相手のときは参考に利用してみてもいいかもしれません。

帝国データバンク・各銀行の信用調査など。

 

では長くなりましたので今回はこのあたりで。また。