おはこん失礼。ひろいです。
新元号が決まった日ですね。かつ、エイプリルフールですね。
ということは新元号はウソですね!?…なわけないですか、そうですか。
『令和』とのことで万葉集から来ているそうです。よくわからないですが平成はH。令和はR。R指定ですねえ…
しょうもない話はこのへんで。かといってこれからの話が面白いかは別問題ですが4記事目の1900年代のファッションのお話を書きます。
参考文献から書かせていただいてますが、買うとたっかいのでそれだけでもお得かな。という感じです。前回はこちら、労働者の服装を書いてます
今回は作業服として生まれたものが、いまやファッションの中枢にも存在するデニム素材のジーンズについて軽く。
前回の記載もしたけれど、ジーンズはかつての仕事着がいまや遊びの象徴にもなっている皮肉な服ともいえる。
ジーンズは社会現象にもなるくらいの人気があるけど、事の始まりは19世紀半ばまで遡る。もともとはゴールドラッシュで金鉱の殺到した採掘者たちの仕事着だった。
それが1910年代19210年代、ニューヨークで起こった超高層ビルの建設ラッシュで工事現場の作業員が着るようになり、やがて1950年代のティーンエイジャー達に広まって現在に至っている。
丈夫な上に着心地も良く、20世紀後半を過ぎた頃にはその人気が世界中に広がり、デザイナー達はジーンズで次々と新しいスタイルを考案している。未だにジーンズ特化のブランドすらある。作業着の定番スタイルがデザイナーズブランドの洋服に様変わりしたということ。
現在のデニムブームは1914年、第一次世界大戦勃発後にアメリカからオーストラリアに広がった「カーキ・ブーム」を彷彿とさせる。戦争による若者世代の喪失が社会的変化をもたらし、その結果として、かつて服装の基準を支配していた厳格な社会的階級制度が崩壊した。社会全体が社会主義政治の影響に適応したころファッションに民主化の波が押し寄せはじめた。人々は住居事情や労働条件の改善を要求し、生活必需品のさらなる支給を希望して、選択の自由を求めた。戦後の経済復興がどこよりも早かったのはアメリカだった。制服の大量生産が製造の効率化を進め、サイズの規格化や服飾産業における労働組合の結成が実現された。これが、アメリカにおける巨大服飾産業誕生のきっかけであった。
と今回はここまで。
ジーンズのファッション化と、どのようなタイミングでそれが起こったのか
なにかしらの巨大なブームが起きるときは社会の情勢の転換期でもあるのかもしれない。
いまの社会は大きな情勢の変化は起きづらくなっているし、戦争なんかが起こって欲しいわけもない。けども経済的に更新国と言われるような国はこういったブームが起こりやすいのかもしれないなと、過去を知ると考えがよぎる。
自分の作る服も規模こそ小さいけれど、なにか時代を反映させていきたいと思う。
最後に写真の説明
1枚目 広告。カリフォルニアでゴールドラッシュが巻き起こったとき、リーバイ・ストラウスが炭鉱労働者のためにジーンズを考案してからというもの、アメリカのブルーカラー労働者はデニムを愛用し続け、今や彼の名はジーンズの代名詞に。
左の人物が被っている戦闘帽に第一次世界大戦の名残が見える
2枚目 俳優。1901~1961年。シャンブレーシャツをゆったりと着て袖をロールアップしている。これは昔からの肉体労働者の典型的なスタイル。服装が労働を連想させる一つの例。(写真は1930年)
ではまた。
参考文献
ONE HUNDRED YEARS OF MENSWEAR
キャリー・ブラックマン著作