おはこん失礼、ひろいです。
本日えらくご立腹なことがあったので、名前一部伏字にはするものの
出して記載します。
今回のテーマはメーカーに未だあるおかしなマインド。
ずばり 工場は休みなく稼働できると思っている
メーカーに限らず企画会社や振り屋(縫製機能のないところ)にも多いです。
あくまで悪い方の振り屋さんです。良い会社さんも当然ありますので、こういうところとは取引することを再考したらどうでしょうか、という意味合いで書きます。
振り屋さんの良し悪しは過去の記事で 主観ですが書いてますので良ければ見てくださいませ。
さてまずは本日あった出来事を仕事を受けた流れから説明します。
セブンほにゃららというメーカーさんの仕事を企画会社のコほにゃららさんを通して受けました。都内ですね。ええ。
次のシーズンのサンプル作成依頼です。今回はシャツ6枚でした。オックスフォードタイプ。2月20日から27日までの製作期間。
別で追っかけ4枚ほど追加したいと言われましたが投入日未定かつ納期数日とのことで
即答でお断り致しました。
まず
・材料の投入から出荷までの日数が土日を含めて1週間(サンプル専門ならまあ普通)
・現状量産の繁忙期真っ只中(量産工場でサンプル作ると見積も取れる)
・生地や材料は資材屋・生地メーカーより直送(先方チェックしてないですね)
前回のシーズンも数型量産させていただいているので少しはやらないと申し訳ないと思い受けたわけですが、状況的にぎりぎり。うちの工場内では触れないので協力工場に僕自身が確認後発送して対応しました。
納期はぎりぎりにUP。
ただ上がりの状態を見たいので、協力工場からの直送はしたくないと相手に連絡を入れたところ、
お客様「1日でも惜しいので直送して欲しい」とのこと
自分が確認できないので何かあってもしりませんよ?と連絡しました。
3日後案の定、部分的に問題アリとの連絡が来まして、タックの位置が間違っているとのこと。こちらとしてはパターン通りの位置に入れてますが、パターン確認いただけましたか と連絡。合印とタックの記載が間違ってませんか?と。
そのやりとり内容がこちら。
お客様「パターンは見てないけど、位置がおかしいから即直して欲しい」
……
僕「ではミスの原因も確認しますのでパターンと一緒に送ってください」と連絡
お客様「わかりました。本日4着と撮影後に明日2着送ります」
僕「わかりました土日の着荷ですね。工場はあけてますので受け取りはOKです。それをいつまでに修正すればいいですか?」
お客様「着いたら即日で、4枚は日曜配達、残りは月曜配達で送ってください」
僕「……え?土日で全部直して送るんですか?」
お客様「はい、急いでるので。ミスしてるのはそちらなんで」
僕「はあ、まあすぐ直せるものでしたら僕が出社して直しますが、スタッフは休みなので物理的に時間が間に合えば出します」
お客様「いやいや絶対やってください。おたくの下請けさんにやらせりゃいいでしょ」
僕「いや、それこそ土日は休みなので月曜でしたら。ミスがあればこちらの責任ですので当然修正はします。ただ休みに出て来いとは言えないので僕がやります」
僕「ただし、糸の色の違いや修正の糸のつなぎ目は出ます。それはサンプルということでご了承ください」
お客様「糸なんか下請けに送ってもらえばいいでしょ!糸色くらいデータ残してないんか?本来は作ったところで直してもらいたい」
僕「時間優先でしたら僕がやるしかありません。糸色は指定ありませんでしたので生地色に合わせているだけです。急ぎも重なってデータは取っていません」
僕「なので時間的に送って送り返しての時間ももったいないので、費用はこちらで持ちますので都内の修正屋さんで修理されたらどうですか?当然ミスなので負担はこちらがします。ただパターンは後日見せてください」
お客様「いやいや、縫った現場でやってください。クオリティ変わるのいやなんで」
僕「時間を優先なのか、糸色やクオリティなどの問題がでないことを優先かどちらですか。もとの現場は土日休みなんですよ」
お客様「時間優先。管轄なんだから同じクオリティ合わせれるでしょ!?」
僕「管轄だろうが縫ってる人間・ミシンの設定・微妙に変わるので全く同じにはなりません。ただ土日なので僕がやります。そちらのお知り合いで都内で修正はできないんですか?」
お客様「そんな無駄な手間かけてられないんで」※え?
僕「わかりました。僕が直します。いつも言いますが送り状必ず ください。」
お客様「はいはい、ではよろしくお願いします」
ざっとこんな感じです。
ポイント(企画会社)
・荷物のチェック・パターンチェックをしていない(量産時も同様)
・送り状などの出荷案内が基本来ない
・自分たちの会社内や近くに縫製の背景がない
・土日でも休みでも関係はなく工場は動かすが自分は休む
・物理的に可能なら深夜でも発送強要
・仕様書がない(絵方と簡易説明はあり)
ポイント(現場 僕側)
・パターン通りでは縫製できている
・出荷時は送り状控えを送る
・ミスは当然修正で対応する
・休みは休む(休ませたい)
まあ、こういう温度差はあるものかもしれませんが、マインドとして気に入らない
というのが僕の正直な意見です。
ミスの原因は後々確認するので、そこはどこの問題かは明確にしますが
なんにせよミスはミス。先方の欲しいものとは違うわけなので修理は工場としては絶対に対応します。意図と違うものを販売して欲しくはないという気持ちがこちらにもありますので。ミスはミスそれは認める。
ただし、それが現場のミスだとしても稼働時間は週5日が基本。土日は休みが基本。大きな工場に至っては監査も厳しいので休みに働くことは絶対禁止になっているところもあります。
それを当たり前のようにミスだから休み返上してなんとかしろ
というテンションでお話をされるメーカーや企画会社が大手でもそうでないところでも多くあることが残念です。
さらに言わせていただくと緊急時に自社の近くに縫製対応できる相手がいないことや、自分でミシンも踏んだことない人しかいなような企画会社は必要ないと言いたい。最低限現場で一通りのことを体験・経験してないなら生産管理も名乗れないと思う。
何かあればそういうところはミス全てを現場のせいにして押し付けてきます。全てのメーカー・企画会社がそうではないですが経験上 多いのは間違いありません。
ただのメーカーの手足なら存在価値無いということに気づいて欲しい。
まあいずれ淘汰はされると思いますがね…。
今回は伏せて書いてますが。続くようなら許可を得て名前はお出しします。
どの現場も泣き寝入りしていた昔とは違って、情報の拡散は容易な時代です。対等な関係性が作れる健全な状態を維持できるよう工場も努力していきましょう。
最後にもう一度。きちんとされているメーカーさんや企画会社さんも多くあります。そういうお客様とは長年お取引させていただいてます。
最後までお読みいただいた方に感謝を。
それではまた。