おはこん失礼。ひろいです
ツモリチサトブランドがなくなる話を聞きまして悲しみでございます。
さて、新卒の方なども多くいらっしゃる季節ですし、今回は生産管理っていう仕事は独立してもやれる設備投資がすくない仕事でもあるので どんなことするのか書いてみます。僕自身工場やるまえは完全な生産管理の振り屋でしたので。
ちょっと過去見ても書いてないことがあるので、書き足し系ですがブログに残します。
一言でアパレルの生産管理のやることとはと言っても立場によって変わります
メーカーで生産管理する場合と
縫製工場でする場合と
外部委託でする場合
さらには加工だけか、製品での対応をするのかなどで条件は変わりますが
分けるとエンドレスになりかねないので、だいたいまとめてこんなことしますよ。ってのを書いておきます。
私はこれはやってないけど?てのもあると思いますが、やってる人もいるくらいに軽く見てください。
①スケジュール・納期の管理
②発注数の管理
③資材・生地の手配と管理
④縫製仕様の把握
⑤クオリティの確認各種
⑥商品の原価計算
おまけ 現場またはメーカーとの関係性の維持
ざっとこれだけです。これだけやれば仕事になります。簡単そうですよね、しかもこれなら工場やるわけではないので事務所あれば始められそうじゃないですか?
では、ざっとご説明します。
①スケジュール・納期管理
長い時は年間・短くても四半期などで生産の予定組みをします。メーカーがいつ発注して、工場はいつまでに商品を納品しないといけないかを把握。きめたスケジュール通りに工場や現場の納期を様子をみながら、進行できているか確認し、ブレがでたり出そうな時は調整もする。単純ですが一番重要なお仕事のひとつ。
うまくいってる時はとても楽な仕事ですが、崩れ出すとそのスキルが試されます笑。
②発注数の管理
展示会なり、店頭の販売ようの仕込みなり。発注数が確定したらそこからは生産管理のお仕事です。きっちり予定数通りに作れるように管理します。
ロス分を見込んだりと多少経験値も影響しますが、シンプルなお仕事です。
③資材・生地の手配と管理
発注数の確定時で早速動きが始まります。決まっている材料を各社に手配します。場合によりますが、生地・ボタンファスナーなど・芯、その服を形作るすべての材料を各社に発注をかけ、納期を確認・工場への投入予定をだして工場のキャパを抑えます。
あとはブランドネームや品質表示・値札なども手配します。
ここもどれだけロス分を先を見越して手配するかなどは腕の見せどころです。
④縫製仕様の把握
ここは意外と疎かになりがちですが、パタンナーさんが仕様のチェック、デザイナーが上がりの確認も勿論しますが、生産管理も上がってきた商品をいち早くチェックします。なので商品の使用に関しては完璧でないにせよ仕様書などで把握は必要です。
あきらかなミス等はパタンナーに見せるまでもなく生産管理で確認できるようにはしておきます。なのでパタンナーほど熟知してないにせよ縫製のことはあるていど分かっておくほうがクオリティが高いです。工場でできることの把握なども大切です。
⑤クオリティ各種の確認
量産前のサンプルなどを基準に
生地の色ブレがないか、材料も同様に確認します。ネームの印字ミスがないかなどもそうです。④と同じ部分で量産中に中上げといって縫製クオリティがサンプル時から許容の範囲で仕上がっているかなどもチェックします。
⑥商品の原価計算
材料費・縫製工賃等の実費から商品原価を算出します。
人件費や場所代などは生産管理があまり関与しないことが多いと思います。あくまで商品に関わるものの費用を合算して算出します。
なので縫製工賃等の交渉も生産管理が対応することが多いです(たまに合わないとボスがでてきます)
おまけ 現場またはメーカーとの関係性の維持
これが意外に一番重要なポイントです。
生産管理は生産の窓口です。工場側ならメーカーにとっては工場の代表。メーカー側なら工場にとってはメーカーの代表。といった感じです。
お互いの言葉がお互いの印象を決定づけます。ここの関係性が円滑であれば生産時のトラブルも変なことは起こらず、起きたとしても理性的に解決にむけて行動できます。
さあどうでしょう。もちろんここに書いている以外のこともありますが、大枠は書いてみました。アパレル関係で独立したい方におすすめしているのは生産管理です。
先に書いたとおり、大きな投資がなくても始められますし、経験を積んできたり、人との関係性を築いてきた人なら食いっぱぐれない程度にはやれる仕事です。
最新の服を間近でみれますしね!!
ただ生産管理は立場上、どこにいても板挟みマンになります。
工場にいれば工員さんとメーカー。メーカーにいれば工場とパタンナーやデザイナー。
外部なら工場とメーカー。
そういった意味で一番必要なスキルは精神力と体力です。笑
知識は時間で獲得できますが精神力や体力は結構人によりますし、実は一番電話やメール対応が多いので、休みがあるのかないのかワカラナイなんてこともあります。
こんな感じに良くなります。笑
ただ特別なスキルや資格がなくてもやれる職でもあるということは確かなので
私、専門的なこと学んでないけどファッションの仕事したいなあ
なんて時に、こういう仕事もあると思ってもらえればと思います。
では短いお話になりましたが、参考程度になれば幸いです。ではまた。