ひろいの徒然ブログ

アパレル生産管理自営の日々や子育て

【アパレル生産管理の 生産管理の品質問題】お仕事の徒然

おはこん失礼。ひろいです。

今回は同業者や現場間でよく起きる問題(起きてはいけないことです)がどんな生産管理が引き起こすのか。それにあわせて良い生産管理と 悪い生産管理の見分け方。

 

まず生産管理といってもいろんな種類があります。

①メーカーに在籍して自社ブランドを管理する

②企画会社に在籍して多数のブランドと工場の生産を管理する

③工場に在籍して多数のブランドの生産を管理する

④工場に在籍はしていないけど生産管理会社として数件の工場とブランドを管理する

など。

 

①のメーカーの生産管理さんは非常に分かりやすく、自社の基準になるクオリティのチェックや納期の管理。材料の手配などを管理していきます

 

②も分かりやすいです。企画をブランドに持ち込んで 決定した企画の商品を現場とブランドさんの間に立って管理する。工賃+生産管理費+企画費が利益の元です。なのでデザイナーやパタンナーとの連携も多い生産管理さんです

 

③は工場は基本社員に割ける経費が多くなると厳しいので いらっしゃるところは少ないですが大きな工場でしたらいます。工場に入ってくる仕事の管理をします。クオリティや納期ももちろんのこと、あわせて自社の工賃がどの程度かかるかも縫製時間を測ったり経費も計算してる方がそれにあたります。

逆に小規模の内職クラスの工場で生産管理という肩書きですと、④に入ると思ってください。

 

④ここがややこしいです。基本個人や少人数でやってらっしゃる方が多いと思います。

この④には良い生産管理と 悪い生産管理が存在します。

 

 

今回はこの④の生産管理について問題点を出していきます。

※④に限らず これから書く内容を行っているところもあります。が、相対的に実感として多いのが④なのでそこをピックします。

 

【良い生産管理】

まず説明しやすいのがこちらなので、こちらから。良いところは見分けるのが簡単です。

・メインとなる現場を持っていて、事務所がその現場内や近所にある

※急な対応も可能にしている

・現場の内容を把握している。(納期や得意なことなど)

※出来る出来ないがはっきりしてる

・縫製の知識がある。(裁断~プレスUPまで)

※縫製の質問でもわりとすぐ答える

・なんでもYESと言わない

※コストや納期が合わないときは、即答で無理ですと言ってくる

・逆提案してくる(こういう方法もあります など)

※現場とブランドの折衷案を自分で考えられる

・連絡がつきやすい(特に納期遅れなどで問題出ているとき)

※電話してもすぐつながる、でなくても折り返しあり。逃げない

・荷物を基本自分のところで受け取る

※やたら現場へ直送させない。自分で1度確認する

etc......

 

 

【悪い生産管理】

・メインの工場がなく事務所も現場が傍にない

※工場は沢山知っているが、広く浅い

・現場の内容がわかってない

納期やコストを聞いても、毎回確認してから折り返します という

・縫製の知識がない

縫いのことで質問しても、答えられない。(工場にはサンプル通りしか言わない)

・だいたいなんでも受ける

とりあえずやりますの姿勢で、工場の状況やコスト考えずに仕事ばかり取る。

・提案はない

受身で、能動的な動きはしない

・連絡がつながりにくい

電話しても繋がらないことが多い。折り返しも遅い

・荷物を直送先指定ばかりする

すべて工場直送ばかりで、自分で確認してから進行しない

 

 

だいたいこのあたりで良いか悪いかはすぐに判断できます。

一番大きな問題点として何でもかんでも受けてしまうので、だんだんキャパが現場の限界に近づきます。そうなると大きな納期遅れなどをしょっちゅう引き起こします。

しかもコストをあとで工場に伝えたりします。普通は見積もりしてから仕事は受けますが、あと出しでしかも現場が合わないコストで提示し、自分は何もせず利益のみ取っていきます。

こういう悪い生産管理がよくやるのが

国縫

です。べつに中国や海外生産が悪いというわけではないです。

問題は

日本製で指定されているのに 中国などで縫製して 国内で仕上げている

てことがあります。何でもかんでも取るので国内で仕事を回しきれなくなり、海外生産を国内生産と偽るのですね。

これを確認するのも簡単です。納期が1ヶ月以上遅れている場合は疑ってみて、現場を見に行きますと言ってみましょう。そこで絶対見せない態度を取る場合は、ほぼ海外で生産してます。

 

④の生産管理は良い方の人だと、下手に工場と直接やるよりブランドさんはやりやすくなります。悪い方のパターンだと工場と直接やり取りする方がよいです。

こういった悪い生産管理は減っては来ていますがまだまだ存在します。

服の縫製を依頼する際に、いろいろ見極めていく手助けになればと思います。

それでは今回はここまで。

 

それではまた!