おはこん失礼。ひろいです。
先日のブログを書いてからというもの頭の中では、影響力の少ない自分でもできることは何かないのか自問自答なうです。
( 先日の記事はこちら↓)
なのでここから数回、自問自答のまとまりのないブログになる可能性があることをお許し下さい。一つ一つただのアイディアであり実現できるかどうかが分かるものではないということと、その能力が自分にない場合は助けてもらえる人を探すことも必要になりそうです。
お前おもしろいやんか、なんかやれることあれば手伝ってやるという人はコメント欄でもTwitterでもプロフのメールでも連絡いただければこれ幸いです。悩みでもいいです。僕が答えられたり調べられることであればお答えします。
さて暗いこと言ってても始まらないので今回はこんなことを考えてみます。セブンイレブンなどのコンビニでもブラックな労働環境がまた取り沙汰されていますが、あのレベルで縫製業界もブラックですからね。そこんところよろしくです笑。
工場や現場、そしてブランド側が情報を共有すること
これがまず必要だと思いました。
先日のツイッターでの発信やブログの感想などから、知人の現場で自殺が起きるという事実があったことに対して色々貴重なご意見いただくことができました。
といってもフォロワー数は700前後の自分のアカウントが得た情報なので、偏りもあれば、情報の精度もまだまだ低いと思っています。そこは前提にあるのであくまでまだまだまだ自分の中の考えとしての発信となります。
なぜこんな当たり前のことを書いたかというと
現状縫製工場といわれている場所は、一部をのぞいてかなり辺鄙な場所にあることが多いと思いませんか?いまでこそインターネットの普及で縫製現場を探しやすくなったり、縫製する人としてもらう人を繋げたり そういうことが表面に出てきていますが、それ以前はどこにどんな工場があるかを調べるのはタウンワークや役所に聞かないとわからないレベルだったんですよ。見つけたと思ったら えっらい遠方にあるなあ...なんてこともしばしばでした。まあ理由は工場は敷地が必要なので現状の工賃ベースの状況では土地の価格の高いところでは運営できないということです。
そんな過去の状況も相まってなのか多くの縫製工場はいまだにFAXのやり取りがメインであったり、携帯電話にガラケー。なんて場合も多くあります。パソコンは持っていてもメールはほぼチェックしない(ちなみにプリンターもないとか)ところも多いです。
こんな状況だと、工場として仕事を受ける際に基準となるコストが曖昧になってしまうのは当然起こり得ることで、情報弱者ではないですが 仕事を出す側の言い値に近くなっている場合も多かったです。かつ情報がすくないので他で仕事を取ってくる営業活動も希薄。
もちろんその現場さんがその状態で内部留保も含めてきっちり経営できていれば問題ないです。ですが僕の見てきた現場さんはそうでなく、
きついけど生活のためにやらないと仕方がないし、自分たちの代で終わらせるつもりだから生活費の足しになればいい
というのが実情でした。
技術はありますし、経験もある。けれど他に仕事を得る方法を知らないから先々に繋がらない。コストも見合っていない。こんな状況が正常であって良いはずがない。
しかも何か問題がおきれば(納期等も含めて)一部のお客さんは平気で値引きや商品買取を要求してくることもあります。安く大量に作るところのほうがこの傾向が強いです。けどそれが当たり前だと思っていたらおかしさに気づくことができないです。
なのでまずはネット環境を整えて、情報をインプットしはじめて欲しいです。
こういう現場が情報を多く獲得することで困る人も出てくるのは確実ですが、かといって先日知り合いの現場では 逃げるよりも死ぬを選択してしまった人もいたわけです。
商品の納期や品質は大切ですが、人の命より重いのか?
といわれて そうだというような取引なら続ける必要はないと考えています。
本当の実情は分かりませんが、実際は縫製の依頼は大小問わずに結構あります。探せばいくらでも出てくる状態です。ただし多くの出す側も基準が分かっていないので工場として対応できない案件も多数あります。
表立った活動を出来ている工場さんはむしろキャパオーバーが続いていることもあるでしょう。それはそれで仕事を出す側もつらいのが当たり前です。遅れるかもしれないけど出さざるを得ないパターンもきっとあります。
それならばお互いに無茶な相手は切ってしまって新しい取り組みが出来る相手を模索することなどに助け舟を出せる人がいればどうにでもなる気がしています。
・新しいお客様を紹介する・現場を見つけられる体制を作る(管理も含めて)
シタテルさんのような方法も現在あるわけです(コスト面では疑問が残りますが)し、コミュニティを作る影響力の強い人がいればこれは実現可能ではないでしょうか。そういった意味では質の高い振り屋さんなんかは活躍の場にもなりそうです。
仕事の出す側 受ける側の両方が情報を共有して無茶ではない生産をする。
・生産数による制限を工場側もへらし小ロット~対応可能にする
これは現場では全然できること。ただ数量に関係なく同一値段だから小ロットは受けたくないだけ というのが殆どのはず。そこはきっちりと掛かるものは提示してやることが前提です。これだけの時間と労力、そこにこれだけの利益がないと回らない。これは計算でだせるはず。
・工賃をきっちり提示する(管理が必用なら管理費もきっちり取る)
掛かるものはきっちり提示して、工賃として払ってもらう。当然現場側がだらだらして間延びして工賃UPなどは出来ません。きっちりした工賃を提示して支払ってもらうことで仕事のクオリティを必然高めるところは高めないといけないです。
合わない物を合わせることが多い謎の業界の気質が必要なくなれば一番よいです。
・無茶な要望でないか、と疑問を感じたら相談できる機関を設ける
これは法律にも関わるので専門外ですが、いまでも地域によって相談できる公的機関があります。ただし。僕も相談に行ったことがあるのでわかりますが時間と手間が無駄にとられるような相談相手が多いです。もっと迅速に対応できる機関が出来ればベストです。もちろん費用はかかるものであっていいと思います。
よく僕も経験あるのですが
見積もりを依頼されて20枚くらいのシャツの少量生産で、仕様確認前でも
最低工賃は5000円~はかかりますよと伝えます。そうすると高いと即答されることが多いです。
なぜ高いと即答できるのか?て思います。
高いと思うなら、その商品をこの値段で生産することができるという根拠を示して欲しいわけです。大抵の場合は よそでは〇〇くらいでやってたんだと返ってくるだけです。
ならそこでやればイイじゃないですか?てなります。その現場はもう倒産してないと言われました。
そういう仕事の出し方するから潰れるんですよ。という話になりました。
売る方も高くなると売るのが難しくなるのも非常に分かります。けども必要数で生産するなら利益率を下げることも考慮したり、その分の付加価値をつけるなど方法はあるはずです。(簡単ではないですけどね)
こういうミスマッチが罷り通ってしまっていることが悲劇を生んでしまうと理解して欲しいです。出す側も工場がなくなると困るのは同じなんです。工場も仕事がなくなるのは辛いです。
こんな歪なことが多々ある状態が縫製業界です。まず現場の方も、メーカーの方も疑問をかんじたりおかしいと思ったら情報を共有したいと思っています。
共有できれば解決策や新しい出会いに繋げれることも出来るのではないかと。
いろいろ試行錯誤を繰り返して業界全体が イメージの通りに華やかで 憧れをもって働きたくなる業界に少しでもなっていって欲しく、ブログという手段ですが発信を続けていこうと思います。僕にできることは今は問いかけること。情報を集めること。
やれることを少しずつ。
ではまた。